さすがの大人物
あまり目立つ記事ではありませんでしたが、先月末の新聞に測量業界の大立者『伊能先生』の話が出ていました。北海道の実測は定説では南が先生、北が弟子の間宮林蔵だったのが、よくよく調べてみたら実は南も間宮のデータが使われている可能性が出てきたという記事でした。
先生は確かに、日本全土の測量旅の最初に北海道の南岸を測量していたわけですが、どうやらご自分のデータに確信が持てなかったので、弟子の間宮に再測( 同じところを再び測量 )させたらしいとのこと。
身分関係の厳しい江戸時代に、ご自分のプライドよりもデータの正確性を優先したわけです。やはり大物は違うなあ。ITのこの時代にも、自分のメンツのためにゴリ押しするおじさんはたくさんいるのになぁ。つくづく勉強になります。