相続のカンカク
土地の境界確定をするときに、もっとも重要視する資料に地積測量図というものがあります。法務局から入手する薄みどり色の図面のことなのですが、お仕事で使うものには実は昭和40年代の中頃に作られたものが多いです。
当方は昭和44年の生まれなので、言ってみれば生まれた頃のものなのですが、その理由は至って簡単です。土地をいじる理由が発生するのにはこれくらいの時間の経過が必要になるということなのです。土地が動く理由の最たるものは、今も昔もやはり相続なのでしょう。「カンカク」(間隔)と言ったのはそういうわけです。
図面には作成年月日の記載があり、たまに自分の生まれたその年その月その日にすこぶる近接した日に作られた図面に出会うことがあります。「まだ生まれたばっかしだな」とか思いながら、図面の精査をすることもあります。