TOPIX | |
1 | 売却に測量は義務? |
2 | 測量=土地の商品化 |
3 | 立会い不成立ゼロ |
4 | プロフィール |
結論から先に申し上げます。測量は義務ではありません。
不動産の取引で求められているのは境界点の明示であって、買い手に提示できる境界点(コンクリートの杭など)がある場合や、買い手側が明示しないことについて同意している場合は、新たに測量をする必要はありません。
弊所が申し上げるのも何ですが、測量にはそれなりの費用が掛かります。なのに、行なうことのほうが一般的になっているのはなぜかと言えば
【測量の効果3つ】
① 買手のかたが境界トラブルに巻き込まれない
② 売手のかたに損害賠償責任が発生しない
③ 結果的に売りやすくなる
このあたりになるかと思います。
たとえば、測量をせずに安易に提示した境界杭が実際は間違えていた場合、それを目当てに築造したブロックの撤去費用は高額になりますし、更には新しく作り直す再設置の費用さえかかってきますが、この費用は基本的に売り主さんが負担することになります。
正直、土地の価格が測量の費用に比べて割に合わないような地域もあると思いますが、埼玉の土地を捜している元気な皆さんは後顧の憂いのない確かな土地がいいと考えていると思います。
土地は人生で最も高額な買い物です。お隣りとの間にしっかりとした杭があって境界線が完全に決まっている土地と、どこまでかも分からないような境界のアヤフヤな土地。買い手のかたが人生の新しい物語を紡ぐ場所としてどちらを選びたいと思うのか。今更言うまでもないことだと思います。
【土地家屋調査士は中立・公正を目指す】
大切なことなので改めて申し上げますが、調査士はいつも中立・公正を目指します。弁護士さんなどは依頼人の利益の最大化のために尽力されるようですが、調査士は依頼人様、隣接者様のどちらの味方になることもありません。本来あるべき境界線を見つけだすことだけを目指して業務を行なっております。特殊と言えば特殊かもしれませんが、いつわりのないお仕事こそが最も安定的であり、依頼人様は当然のこととして、関わるすべての皆さんの安心を守ることが私たち調査士の使命です。
土地家屋調査士倫理綱領
1、使命 不動産に係る権利の明確化を期し、国民の信頼に応える
2、公正 品位を保持し、公正な立場で誠実に業務を行う
3、研鑽 専門分野の知識と技術の向上を図る
弊所は本年(令和5年)で開業16年目になりますが、核家族が当たり前になった昨今、実家を相続したものの自分は他所に住んでいる。名残は惜しいけれども売却かというかたの割合が増えているように感じます。
そして仲介の不動産屋さん、司法書士の先生、地主様ご本人などからのご依頼を実行していていつも思うのは、できればもう少し早めに動かれていたらということ。測量は、言うなれば土地を商品にする作業なのですが、実はご想像以上にお時間がかかるのです。
資格を取るまえに補助者として初めて入った大規模な事務所。社長が机をバンバン叩きながら「お隣りの納得なんて関係ないんだ!とっととハンコ(境界同意のしるし)をもらってこい!」と絶叫する姿を見たときは、涙目になっていた担当者以上に「まずい業界に入ってしまった…」と小さくなっていました。今思えば業務に責任を持たれていたんだとは思いますが、多少トラウマにはなっています。
繰り返しになりますが、土地の売却で求められるのは境界線についてのお隣りの承諾です。後日の要らざる紛争を回避したい。お隣りにとっては突然始まる境界立会いに警戒感を持たれることもあります。
大学時代に経験した落語研究会のほんわかした雰囲気を大切にしつつ、業界的に数少ない女性測量従事者である家内の、明るさと人当たりのよさに助けられながら、【 関わる皆さんに安心感を 】を合言葉に、開業以来の立会い不成立ゼロを続けています。
* 補助者
名前:野沢 豊
肩書:戸建て売却測量エキスパート
資格:土地家屋調査士
在住:埼玉県鴻巣市
出身:埼玉県戸田市
卒業:早稲田大学第二文学部
:早稲田法科専門学院(土地家屋調査士課程)
信条:思い出のつまった土地を和やかな境界立会いで次の新しいかたへ。土地の円満な循環を加速させ、大好きな埼玉の更なる発展に貢献したい。
果ては千年を超える長きに渡って雄々しく生きる巨樹巨木が好きで、弊所の屋号は【くすのき測地登記】。何のわだかまりもない、ひなたぼっこのようにほのぼのとした境界立会いを目指し日々奮闘中。
* 売却のための測量 = 境界確定測量
その【費用】と【工程】
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